Press Release
Wuppertal 10月 14, 2025
アリゾナ大学、Riedel Communicationsのインターカム・ソリューションで放送機能を拡張
ドイツ、ヴッパータール—2025年10月 14日— アリゾナ大学(UofA)は、Riedel Communications社の高度なインターカム技術を導入することで、放送通信インフラを大幅にアップグレードしました。この新たなシステムには、『Bolero』ワイヤレス・ベルトパック15台、『PunQtum』デジタル・パーティーライン・ベルトパック20台以上、高性能なRIEDEL『Artist-1024』マトリクス・インターカム・プラットフォーム、そして『2300 Series SmartPanel』6台以上が採用されており、Big 12 Conference〔米国の大学スポーツを統括するカンファレンスの一つで、主にNCAA(全米大学体育協会)のディビジョンIに所属する大学が参加〕への参入に伴い、増大する大学の制作ニーズに対応しています。
現在、同学は年間125本以上のESPN+放送を担当しており、これは以前のシーズンの2~3倍に相当します。UofAは、ユーザー・フレンドリーで費用対効果が高く、高い信頼性を維持しながら、迅速に拡張できる通信ソリューションを必要としていました。
「私たちは、成長に合わせて拡張でき、さまざまなタイプの制作に適応し、専門家と学生の両方が直感的に操作できるソリューションを必要としていました」と、アリゾナ大学放送部門マルチメディア・スペシャリストのマイク・パットン氏は言います。「RIEDELはまさにその柔軟性を提供してくれました。『Bolero』は比類のないワイヤレスの自由度をもたらし、『PunQtum』はより多くの人々に効率的かつ手頃な価格で通信環境を提供する上で大きな力となっています」。
『PunQtum』の有線ベルトパックは現在、ワークフローの中核を担っており、リプレイ、グラフィクス、マーケティングなどの固定オペレーター・ポジションへの信頼性の高い通信を提供しています。一方、『Bolero』は大学のメイン放送コントロール・ルームがあるマッケイル・センターや、築100年近いアリゾナ・スタジアムなど、複数の会場で完全なワイヤレス・モビリティを提供しています。最大の改善点の一つは、特にフットボール施設内の長いケーブル配線時に発生していた大きなバズ音による干渉を排除したことです。雑音がなくなったことで、人々は互いを明瞭に聞き取り、理解できるようになり、運用と体験の両面で大きな違いが生まれています。『Artist-1024』インターカム・マトリクスはシステムを統合し、同時開催イベントの迅速な再構成と独立したワークフローを可能にします。
「ESPN+ストリーミングから会場内のライブ・ショーや卒業式などの外部レンタルまで、スポーツとイベントのモードを迅速に切り替えられる機能はゲームチェンジャーでした」とパットン氏は語ります。「以前はシステムの配線を手動で行っていました。今ではファイルをロードするだけで済みます」。
アリゾナ州ツーソンの380エーカー〔約153.78ヘクタール=東京ドーム約33個分〕の敷地に建つアリゾナ大学は、55,000人以上の学生とNCAAの多様なスポーツの拠点となっています。メインの放送制御室はRIEDELの『SmartPanel』で稼働し、ESPN+制作のハブとして機能しています。IPベースの設計により、同学の光ファイバー・ネットワーク全体への将来的な拡張が可能で、ソフトボールと陸上競技施設への拡張も予定されています。
「アリゾナ大学の卒業生として、ワイルドキャッツ〔同学の公式スポーツ・チームの総称〕がこのような最新かつ柔軟な通信システムを備え、自信を持ってBig 12に加わる姿を目の当たりにするのは、大変誇らしいことです」と、Riedel Communicationsの教育&信仰バーティカル・セールス部門責任者ベン・ガブリエルソンは語ります。「さらに素晴らしいのは、学生さんたちが業界で用いられているのと同じプロ仕様の機器を使って学んでいることです。これは制作品質への投資であるだけでなく、将来の労働力への投資でもあるのですから」。
この導入は、ハイエンドのワイヤレス機能と『PunQtum』のようなスケーラブルなIPベースのパーティライン・ソリューションとを組み合わせたRIEDELのハイブリッド・アプローチの価値も実証しています。Danteと既存のネットワーク・インフラを活用することで、コストを抑えながらパフォーマンスを最大限に高めるシステムを実現しています。
「すべてがDante経由で接続され、光ファイバー・バックボーンに展開されたことで、セットアップ時間が大幅に短縮されました」とパットン氏は説明します。「フットボールでは以前は2時間かかっていたものが、今では数分で完了します。パックを持ち込むだけで、すぐにライブで使用できます」。
RIEDELのサポート・チームとシステム統合パートナーのAVI-SPLは、フットボールとバスケットボールのフルシーズン放送に間に合うようにシステムをオンライン化する上で重要な役割を果たしました。大学は制作範囲を拡大し続けており、今後はアンテナ、インターカム・エンドポイント、会場設備の追加などが予定されています。



