Press Release

Wuppertal 12月 9, 2021

札幌テレビ放送株式会社、RIEDELのMicroNデバイスを 分散型AVネットワークのコア・ルーターとして採用

STVの技術局制作技術部のマネージャーである田代康高氏は「我々のコアとなる設備にMediorNetシステムを選択するにあたり,当初は慎重に考えていましたが,徹底的に評価した結果,MediorNetの利点が勝ると確信しました。」と語っています。MediorNetは、非常に革新的で効果的なシステム構築方法を提供してくれます。また、我々の要求をすべて満たしており、コストパフォーマンスにも優れています。実際の運用においてMediorNetの機能をフルに活用しており、選定の妥当性を感じています」。

STVは当初,伝統的なベースバンド・ルーターとVideo-over-IPルーターを検討していましたが、最終的にRIEDELMediorNetネットワークとMetroNおよびMicroNデバイスを選択しました。MediorNetシステムは運用・保守コストの抑制とケーブル配線の大幅な削減に加えて,プロセッシング機能,MADI入出力オプション,冗長性を備えており,システム全体の柔軟性と信頼性の向上に貢献しています。また、STVではRIEDELのインフラを使って,放送局内外の映像リソースを集約し,各部署が必要に応じてすぐに取得できるようにしています。さらにSTVでは, RIEDEL の「Bolero」ワイヤレス・インターカム・システムを導入し、放送プロダクションにおいて柔軟なコミュニケーションシステムを構築しています。

MediorNet で構成するAVネットワーキング・インフラの中で,MicroNMetroNルーターのブレイクアウト・ボックスとしての役割を果たし,光ファイバーによる接続で,必要とされるあらゆるタイプの映像や音声の入出力を拡張することができます。17台のMicroNを数本の光ケーブルで接続することで、STVはこれらの機器を1台の大規模映像ルーターとして迅速かつシンプルに構成しました。また、映像プロセッシング機能とMADI入出力を標準搭載しているため、コントロールルーム内でのスマートな機器設計・構成が可能となり、変換機などの機器数の削減にもつながった。

また、田代氏は「MediorNetを長期間安定して使用する実績ができれば、今後の設備更新時にはこのような分散型ルーターが主流になるでしょう。既に実績があるというのは非常に大きい意味を持つと思いますし、将来的にはリモートプロダクションの制作システムへネットワークを広げていきたいと考えています」と将来のシステムへの発展についても語っています。

STVのように、放送局がIPへの移行を検討しているとき,MediorNetはベースバンドを基盤にシステムを構築し,時期が来たらIPを導入するという進歩的なアプローチを可能にします」とRIEDELの日本担当シニア・セールス・マネージャーの小西貴子は話します。「SDIIPを組み合わせたRIEDELにしか提供できないハイブリッド・ソリューションを、日本の放送局がIP化を進める中で、より多くのお客様にこの将来性のある選択肢を提供できることを楽しみにしています」。